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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第64章 初めて見る※裏


零が着ていたストールを羽織らされて、その場にいた全員を連行していく。
…外で待機していた結城さんや清水さんに私が預けられて、すごい格好だな、とからかわれた。着替えを渡されて、トイレ内でスーツを上に着た。

「降谷さんどこ…」
「…ここ、だけど」

トイレを出た先で、待たれてた。…零のいつものスーツ姿で。

「…着替えちゃったんだ」
「何残念そうにしてんだ」

もっと見たかった、と伝えれば頭を叩かれた。

「なにヤられそうになってたんだ」
「してませんよ、その前にちゃんと取り押さえましたから」
「踏み押さえた、だ。あんな格好にされる前にできただろうが」
「流石に貴方達が動いてないのにそれ以上目立つわけにはいかないじゃないですか」
「あんな姿を毎回見せられる身にもなれ…」

言い合いになりかけて、零の言葉に止まった。
…そう、だよなって。
当たり前だ。

「……心配かけて、ごめんなさい」
「…あぁ」

頭を撫でられて…抱き締められた。

「降谷さん!」

風見さんの声が近づいて慌てて離れた。

「お疲れ様です、この後我々は取り調べ含め本庁に戻りますが降谷さんは」
「…任せて大丈夫だな?」
「勿論です!」

現場をもう少し見てから帰る、と伝えれば風見さんが去っていく。

「風見さんは…?」
「もともと担当した奴に戻すだろう、今日はなるべく早く帰るように言ってある」
「……じゃあ、私たちも」
「ご褒美が、欲しいんだろう?」

零のイヤらしい笑みに、頷いた。
現場を見回して、零がいくつか気になる点を写真に収めて。
隣を歩いて、零の服を掴む。
…怖くなかったんだ、気持ち悪かったけど。
なんとかできるのは自信があったし。

「ん?…どうした」
「……零、さっきの服捨てちゃった?」
「捨てた」
「もう一度見たいなぁって」
「捨てたから無い」

勿体ない、と思いながら…

「いつ捨てた?」
「………○○が着替えてる間だ」
「まだ持ってるでしょ?」

私はまだ…着てるよ?
と耳元で囁けば、零が耳を抑えて離れるから…可愛くて。

「…帰ろ?」

シャツのボタンを外して、零の視線から服が覗けるよう胸元を引っ張って…笑いかけた。



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