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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第63章 求め合う※裏


零の言葉の意味は、別れるという意味。
…そりゃ、…そうだよなと。
別に抱かれたいわけじゃない……でも、そこでどうして一瞬沖矢さんの顔が浮かんだのか分からない。

「その時は、監禁するから」
「………はい?」
「俺を犯罪者にしたくないだろ?」

満面の笑み。
…斜め上で攻めてきましたか、と心の中で笑う。
別れられない。…それを、私より先に零は理解したんだろう。
私はまだ自信がないのだけど…いつか、また、零から切り出されてしまったら……その時は受け入れるのだろうか。

「犯罪者にはしたくないけど……零に監禁されるのは、ちょっとアリかも」

零の言葉に乗っかって笑う。
別れてしまういつかのことを、考えなくなる日が来るのだろうか。
いただきます、と食卓に並ぶ料理に箸が進む。
…指輪だってまだ返してもらえてない。
自分から言いだすのは、なんだか違くて。
いっそこの人に監禁されたら…
その例え話は、私にとって甘い蜜になりかねない。
…誰かに抱かれなくても監禁してくれないかな、と心のどこかで考えてしまう。
浅はかで、馬鹿な、妄想。

「…○○?」
「…っ、ごめん、考え事してた」
「何か不安か…?」

そんな顔してた、と言われて首を横に振る。

「今日ちゃんと仕事できるかなって」
「…マッサージするからベッドに寝て」
「運んで?」

抱っこ、と両手を広げると零が優しく抱き上げてベッドにうつ伏せに寝かされる。
腰にかかる指圧に、気持ちが良くて。

「……零…明日、お休みできる…?」
「ん?…あぁ、ポアロ以外の予定はないけど」
「ポアロはあるんだ」
「…何かあったか?」
「…ううん、…明日お休みだったら……まだ足りない分、今夜たくさんできないかなって」
「…………○○、まだ足りないのか?」
「うるさいなぁ……自分でも引いてるよ」

マッサージをしながら…零が背中にキスをする。

「んっ…なに…?」
「そんなに寝れてないはずだが、○○の体調は大丈夫か?」
「……零不足が解消されないほうが体調不良に繋がりますよ」

それに、寝てないのはどちらだ。
風見さんが一昨日仮眠した、という発言から零だって同じくらいか…もっと寝てなかったはずなのに。



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