【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第63章 求め合う※裏
視界を塞いだ掌が離れて…目の前の零の顔が見える。
…欲と不安と…私が好きっていう顔。
零が言う…私が零を好きという顔が好きって言うなら…私は行為後に見せる零の顔が好きなんだって思う。
………全部好きだけど。
独占欲を向けられるのも好きだけど…私に満たされた零が、優しく笑うその表情(カオ)が好き。
「…○○、胸…少し大きくなった?」
「ん?…太ったかな」
「違うと思うけど……また体つきが色っぽくなってくのは、困る」
「いつもの贔屓目」
「…真面目に聞け」
どう聞けば良いんだって笑ってしまう。
…零がイヤらしくない手つきで胸を触ってサイズを確かめるのは少し面白い光景。
零の髪を撫でながらお互いが好きにお互いに触れて…いつの間にかまたスイッチが入ってキスをしていた。
挿入ってくる零の熱が、直接伝わって…邪魔な壁がなくなったと分かる。
目が合えば零が微笑んで…首の後ろに腕を回した。
…吐き出すものなんてなくてよかった。
ただ、繋がってお互いの熱を直接感じて…この場だけでも、零を邪魔されずに私だけのものだって…言いたかった。
動かなくてよかったけど…零から聞こえてきた寝息に膣内が締め付けてしまって…狡い、と眠りにつく零の耳元で囁いた。
キッチンの音で目が覚めた。
…体は綺麗に拭かれていて、服を着ている自分の姿に零がやってくれたのだと察する。
体を起こそうとしたら、腰と下半身の違和感に起き上がることができずシーツを握りしめた。…ヤりすぎた。今日も仕事なのに。
「○○、目覚めたか?」
エプロン姿の零が寝室を覗き込んで…私の姿に堪えきれずに笑う声。
「笑ってないで責任とってください…っ」
「まだヤりたいって?」
「そんなこと一言も言ってない…っ」
「………シたくない?」
何故跨ってるんだって…顔の横に零が両手をついて、押し倒されるような格好。
…そんなの、抵抗できない。
「…シたくない、とも…言ってない…」
「…イイ顔」
零の熱を思い出してキュッ、と膣内が締まるを自覚した。
反して零は額にキスをするだけで、優しく笑うから…からかわれたって分かって。
「絶倫」
「○○のせい」
キスをして…手を繋いだ。
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