【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第63章 求め合う※裏
薄いゴムの壁が、…こんなに憎いと思う日が来るとは思わなかった。
避妊具に吐き出されて付け替えるたびに…それを全部ナカに欲しいと思ってしまっては自分の考えに呆れてしまった。
…零が不安を抱えてる。
それは、私の言動のせい。
実際に離れることを私は覚悟したけれど…それも全部、零には見透かされていたんだろう。
膣内を突きながらキスを交わして、両手を握る。
消えちゃいたい、と恥ずかしさから出た言葉を否定して初めて零の気持ちに気付くなんて…我ながらバカだなと思う。
それでも、不安を一度感じてしまっては確かめないと消えない彼に…
零にめちゃくちゃにされるのが、好きだった。
何度目か、もうわからない。
吐精した零が倒れこむように私の耳元で息が荒れていた。
その零の頭を抱きしめるように腕を回して…愛おしかった。
「…れい……ちょっと休も…?」
「もっと感じたい」
「うん…でも、…イきすぎて、…ちょっと休みたい」
もちろんまだシたい、と付け加えれば零が強く抱きしめ返してきて…ナカに挿入る零が、奥を突く。
「れ、いっ…」
「…悪い、…」
「…休みたくない…?」
零が休みたくない気持ちが強いなら、この行為を続ける選択肢を選ぶ。
その考えを含めて問いかければ、大丈夫と小さな声で返ってきた。…正直、零が可愛い。
「零…顔見たい…」
「断る」
「えー…もう、仕方ないなぁ」
零の耳にキスをして強く抱きしめる。
…なんて言えば、安心してくれるだろう。
この人と再会してから、…もっともっと、好きになってく。
もっともっと…この人のものになりたい。
「…○○…考え事?」
「ん?…零のこと、考えてる」
「…前は繋がってるだけでそんな余裕なかったのにな」
「ふふ…今も、余裕があるわけじゃないんだけど……気持ち良いからもっとしたいって思ってるよ?」
「今日やけに余裕があるの…なんで」
「………だから余裕はないって…でも…多分、さっきから零が可愛いせいだと思…んぁ…ッ!?」
零が私の視界を掌で塞いで、腰を揺らす。
…そんなに顔が見られたくないのだろうか。
視界を塞がれても、零の行為が愛おしい。
「れ、い…っ、ゴム…無しが、…いい…っ」
「…っ…煽るな…っ」
「零…、零…っ…」
視界を塞いだままのキス。
全部が、好き。
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