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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第61章 歪む独占欲※裏


しばらく繰り返したピストンの後、吐き出された欲を体の中で感じる。
…唇からは血が滲み、揺さぶられたせいで頭も痛い。
久しぶりに抱かれた行為が…こんなの、嫌だ。
どうしてこうなったのか、どうしてってたくさん頭の中で思い浮かぶ疑問符。
零の吐息が熱く、やっと行為が終わったと思ったのに、零はもう一度ナカを突いてきて。

もうやめて。
ずっとずっと欲しかった。
ずっと、抱いてほしかった。
だから尚更…零が、性欲を吐き出す為だけのような行為に泣きそうになる。
せめて名前を呼んでほしい。
零の顔が見たい。
それなのに、零はいつものように触ってくることもなく…ただただ、腰を打ち付ける。
精を吐き出すためだけの行為。
…それですら快楽を見つけてしまう自分が嫌になる。
いつだってそうだ。
零であることが、私の…性感帯。
二度目の吐精をして零が自身を抜いて自分の服を整える。
本当に、ヤるだけの行為に虚しさで苦しくなる。

「怒って、ますか…?」

ベッドに体を預けながら絞り出した言葉。

「怒られるようなことをしたのか」
「……わからないですよ…降谷さんが怒ってるのか、零が怒っているのか…もう、考えたくないです…」

他の人が働いているのに、どうして零は私にこんなことをするのか。
いつもの零なら絶対しないこと。
いつもの零でいられないほど彼は傷ついているとも、言える…

「…僕が、怖いか?」

零が静かな声で訊ねてきて…
その言葉に、頷く。
顔を両手で覆い、見られたくない情けない顔。

「…嫌われるのが、怖い」

貴方が怖い、というよりも。貴方に嫌われる行為が怖いのだ。
私の言葉を聞き終える直前には、押し倒されて抱きしめられた。
強く、苦しくて痛いくらい。

「…ごめん、…気が立ってる」
「…はい」
「赤井の行方がまたわからなくなったこと…それだけでもかなり気が立ってたのに、お前が怪我して清水に抱えられてるし…」

その上お前を抱いた男と向き合って話す身にもなれ、と言われて…

「………心配、した」

頬を撫でる手。

「清水に怪我をしているお前が抱えられてきたとき……正直、苛ついたけどそれ以上に…心配した」
「…さっき、シたのって」
「苛ついてたから」
「……ストレス発散の捌け口にしないでください、ばか」



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