【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第61章 歪む独占欲※裏
…真っ白い天井。
ここ、何処?
周りを見れば、何度か見たことがある簡易的なベッドがいくつか。
…仮眠室、だろうか。
「起きたか」
声がして、体が強張った。
…零の、声。
その声の先…つまり隣に目を向けると、椅子に座りパソコン作業を行っている姿。
「顔の傷、縫ってはいないから安心しろ」
「…傷……あぁ、切りましたね」
「どうして運転をした。清水たちからも言われてなかったか」
「…運転席に近かったのが私で、…零……降谷さんなら、そうすると判断したからです」
上半身を起こして、捕まえられなくて申し訳ありません、と深く深く頭を下げた。
「勝手な真似をして、疑われると思わなかったのか」
「もう充分に疑われてますから、…大人しくしているより、形で示した方が分かりやすいかと思いましたので」
張り詰める空気。
…どうして、誰もいないんだろう。
今何時だろう。
確認したいのは他にもたくさんあるのに。
零がパソコンを閉じて、私に手を伸ばす。
…叩かれる、なぜか反射的にそう思って目を瞑ると…キスをされた。
零の体重がベッドにかかって…口づけをしながら零が下半身の衣類を脱がしていく。
何をされるのか、理解できるはずなのに…何が起こってるのか理解できなくて。
「ふ、る…やさ…っ」
口づけの合間に名前を呼べば、黙れ、と体勢を変えてうつ伏せにされて…腰を上げさせられた。
…ナニをされるのか、理解した。
でも、どうしてこうなってるのか…
「…ンぅ…ッッ」
…久しぶりに、零が挿入ってくる。
濡らしていないそこは、無理矢理挿入ってくる異物を押し出そうときつくきつく締め付ける。
痛い。…痛いのに、体は素直で。
零が腰を掴んで、奥を突こうと深く挿入ってくる。
…だから私は、零になら何されても気持ち良いんだって…ベッドのシーツに声を抑えるよう口を押し付けた。
こんなとこ見られたら…零の立場がない。
「…すぐ、濡れたな」
首を横に振って、快感に耐える。
「声、だせ」
何を言ってるのだと、首を横に振る。
シーツに噛み付いて…与えられる快感に声を堪えてる身に…
「寝ずに働いてるあいつらの隣で…っ…」
誰が、こんな状態にしたんだって…思いながら、零が無理矢理体を起こして両腕を掴みながら、ピストンを繰り返す。
下唇を噛みながら、抑えるものがなくて…
喘ぎ声が漏れるのを堪えた。
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