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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第57章 緋色の序章


「じゃあ君たちかね?澁谷夏子さんが誰かに公園の階段から突き落とされたと通報したのは…」
「ええ、○○は昨日は先に帰らせたので正確には、僕が通報しました。澁谷さんにはストーカーの調査と一緒に身辺警護も頼まれていましたので…○○には僕が外せない予定と重なっているときに、対応を行っていただいていたり、先日はこの学校に一緒に調査をしたりしてましたよ」

本当かね、と私をみる目暮警部。その視線に、透さんの言う通りだと頷いて。

「澁谷さんをいつものように近道である公園を通って、帰宅するのを見届けようと思っていたんですが…まさか公園の階段から転がり落ちてくるとは…」

透さんは昨日の様子を思い出すように話す。

「透さんから昨夜のことを聞かされたのは、高木刑事から連絡をいただいてからでしたので…」
「どうして彼女に何も?」
「夜も遅かったので、今日連絡をするつもりでしたが…僕が立て込んでいましたので…伝えたのはここに来る途中です」
「高木刑事から連絡をいただいた後、透さんに電話をして…透さんとここまで一緒に」

コナンくんからの視線が気になって彼に目を向ければ、透さんと私がなぜここに来たのか…と疑うような顔付で。
…まだ、私のことを探っていたのだろうか。

「た、確か通報者は誰かが突き落としたと言っていたはず…」
「み、見たのかね?犯人を!?」
「ええ…見ましたよ…会談にたたずんで見下ろしている犯人のシルエットはね…残念ながら見たのは車の中でしたし…すぐに走り去ってしまったので顔までは」
「シルエットだけか…」
「ええ…その後階段の上のほうから車の発進音も聞こえたので…気絶した彼女を車に乗せ、公園内の階段のそばにある駐車スペースまで運び…人目がないのを確認して階段から突き落としたって所でしょうか。多分、階段下の路上に停めていた僕の車は木に隠れてみえなかったんでしょう…」
「杯戸公園は出入り自由ですし…夜9時を回るとほとんど誰もいないので、安室探偵の言う通りかと…」



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