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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第57章 緋色の序章


零から明日の予定について確認されて…警察から連絡があったら、呼び出しされるその先で合流するということ。
そして、ベルモットさんとバーボンの作戦を聞かされた。
…あくまでジョディというFBIではなく、もう一人の人間から情報を得ることが目的。

零の不安を減らしたい。負担を減らしたい。
…そう思っているのに、夜明けが来ることが怖い。
零は浴室から先に出ると、すぐに部屋を出て行った。
まぁ、あの人相手に演技なんてしてもバレるでしょうし。
私が浴室でバテてる、というのが一番の良い案で。
抱きしめあっていた体が、少しだけ熱くて。
自分を取り繕うためのスーツは、なんとか理性を保つ役目は果たしてくれた。

この事を沖矢さんに連絡するのかを考えて…やめた。
感情論でも話したくなかったし、零のあんな声を聞いた後で…裏切る行為ができるわけがなかった。
本当に、零は私の扱いが上手い。

「…捨てられるだけで済めば良いけど」

赤井さんのことを、沖矢さんの正体を知っていた可能性を追求されるのもわかってる。そして、もしそれを知っていることを黙っていたら……零は私に二度と触れないだろう。
恋人として捨てられるだけじゃなく…公安には目をつけられる。
零が守ってくれたこの場所を失う。
それでも…
ヒロくんが、死を選んだ理由は知らなくて良いんだ。
沖矢さんの…赤井さんの言うとこを100%信じてることに笑ってしまいたくなる。
それでも彼には、その力がある。
嫌というほど実感したそれには、私自身が困ってしまいそうで。

シャワーを浴びて、零が触れていた熱も全て洗い流そうと水を浴びる。
零が、好きで…愛していて、なのに…彼を信じてない私がいる。
赤井秀一と、ヒロくんのことだけは。

寝れずに過ごした夜を越えて昼過ぎ。
私の携帯が鳴る。
零が言っていて警察の番号というのは昨日の話から予想はついた。
…零の予定通りに動いてしまうことに嫌な気持ちになりながら、電話先には高木さんの声。
澁谷さんの事故現場、または…小学校に来るように言われて、スケジュール調整後向かいますと伝えて電話を切った。


高木さんからの声を聞いて電話を切れば、伊達さんに、叱られてる気がして笑ってしまった。


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