【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第54章 あの日を思い出して※裏
「イきたい?」
「…聞くんだ、そこ」
「聞きたいから」
額にキスをされて、答えて、と甘い口調で聞かれたら…そんなの拒否権はなくて。
だから、せめてもの反抗をした。
この後のことは…零がなんとかするって投げ出して。
「……零のおっきいので、イきたい…」
息を飲む音がして
「…煽った責任、後で必ずとらせるから」
今は○○だけ、と言われて…破ったストッキングが広がって…下着の隙間から零の指が、激しく蜜口を責め立てる。
口づけが苦しくて、心地よくて。
零の股間に手を伸ばしたら、とても熱くて…硬くて。
「触、って」
零の欲情する声が、たまらなくて。
布越しに触れて、脱がそうとすると手を止められて、触るだけいい、と囁かれて。
もっともっと欲しくなる感情もすべてが…零だけに、埋もれていった。
「…○○…部屋、入ろ…」
あと少しでイきそうなのに。
零が突然指を抜いて、イヤラしく笑う。
車を停めた場所が、私の住むマンションの駐車場だと気づいたのは…窓から見る景色。
「零さん、もしかしなくても部屋で最初からできましたよね」
「バレました?…すぐ気づかれるかなと思ったんですけど……○○、夢中になってるから」
「っ…馬鹿…っ!」
夜遅いから文句を言う声にも気を遣うのは…ここがマンションだと気づいたから。
「でも、外だと○○…すごくヤらしい顔するから」
「…とにかく部屋行きませんか」
「○○、今日は何回シたい?」
「っ…一回で間に合ってます…っ!!」
嘘だったけど。
零が楽しげに話すのにムッとして…
「○○……あの日のこと、傷つかなくて良いから」
急に真面目になる零に…
あの日、会いたいと思ってしまって、触れたいと思ってしまって。
乱暴に抱かれることすら嬉しくて。
愛されていることが、苦しかった。
「……零」
「…ん?」
「零…零、れい…」
一つ一つに、返事を返す零が愛おしい。
零が好きで零じゃないと嫌なのに。
あの時の感情は、苦しくなる。
「愛されてることが、苦しかった…」
「そんな顔するなよ」
「零のそばにいれないのは…苦しい」
「○○、わかったから…これからは俺を一番に頼って…」
約束、とまたキスをされて…
頷きながら…零は私を抱き上げて、そのまま部屋に連れて行かれた。
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