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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第54章 あの日を思い出して※裏


「零…ぎゅって、して?」

優しく頭を撫でながら…抱きしめられた。

「…あの日、零に抱かれて…」

都合の良い女を演じようとして…失敗した。

「零…っ……抱いて欲しい」
「…どうした?帰ったら、思う存分抱いてやるから」
「今が良い…っ」

思い出してしまった。
零にあの時、抱かれた胸の痛みを。
抱かれた熱を。

「零…ごめん…怖い…っ……ごめんなさい…っ」
「……○○、…俺の目を見て」

首を振って零と目が合わせられなくていれば、零が両頬を挟んで…

「○○」

無理矢理、目が合わせられて。

「…昨日、どんな風に愛し合った?」

零の優しい声。

「………○○の首にあるもの、取り出してみて」

泣き震えながら、零の言う通り…指輪を取り出して。
二つの指輪。
零と、私の。

「○○…どうする?ここで抱かれるか、…○○の部屋に行くか」

涙が、収まった。

「………零の部屋は?」
「俺が今日は○○の部屋に行きたい…」
「もう、…怒ってない?」
「…そんなに俺が怒るのが怖いか?」

少しだけ不安そうな零に首を振って。

「違う…、嫌われるのが、怖い」
「…そんなに、怖がらせたんだな」

あの時強がってたから…
零に…

「キスして…?」
「…したら、落ち着くか…?」
「…無理……もっと欲しくなる」
「はは…落ち着いてよかった」

零がキスをしてきて…嬉しくて。
零の手を…胸に誘った。

「…ん?…ここで抱かれたいのか?」
「………零の愛車汚すのは、やだ」
「○○…それなら、自分で俺の上に乗って」

あ、この人ロクでもないこと思いついたなって思ったのはヤらしい笑顔向けられたこと。
シートを倒して、零が誘う。
…ストッキングを脱ごうとする私に零は手を掴んで。

「ストッキング、履いたままで」
「っ…なにそれ…」
「…あー……○○、俺の顔に乗って」

そんなこと、…シたくないのに。
零に逆らえない。

「…○○、…泣いてたくせに…濡れたんだな?」

外から…丸見えで。
ストッキングと下着の上から零が匂いを嗅ぐように…顔を近づけて、指でなぞる。


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