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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第6章 “透さん”


ご飯は使い切ってしまったため、パスタにしようと。
材料もあまりなかったため、カルボナーラにすることにした。
料理を覚えたのは零に教わってからだった。
ソースを先に作り、お湯を沸かせ、軽いサラダを用意して。
安室さんがお風呂からあがる時間を狙おうと思ってテレビをつける。

…そういえば、零はパソコンに強かったはず。
先日消えてしまったパソコンについて少し相談できないかな、なんて思いながら。
ベッドを整えて。
脱衣所に気配を感じればパスタと茹でる。

「○○、お風呂ありがとうございました」
「どういたしまして。洗濯物、明日朝着れるように後で回しておくね」
「…なんだか、いいですね」
「なにが?」
「こういうの」

クッションに腰をかけリビングから私を見つめる。

「嬉しいです」
「…私もだよ」

好きな人がいて、その人のために料理して洗濯を考えて。
結婚、と口から出まかせだったそれを想像したくなる。

「はい、出来上がり」
「カルボナーラですね、昔作り方教えてたの僕ですけど」
「昔より腕を磨いているはずなので御試食ください、先生」

いただきます、とパスタを頬張る安室さんの姿。
…零に教えてもらった料理は他にもたくさんあって。
料理ができる・できないというより好きではなかった私に、楽しいと教えてくれた。

「本当ですね、おいしくなってます」
「昔が不味かったみたいに言わないでください」

お互いからかうように笑って。
幸せな空間だった。

「そういえば、コナン君とは何を話してたんですか?」
「え?」

僕は食べているので話してください、と言わんばかりに視線を向けて。

「大したことじゃないよ、前より最近だと距離が近くなった気がするとか、コナンくんは蘭さんたちが大好きだねってそういう話」
「どうして帰り道が?」
「ああ、ホームページを作ってたの。加工ソフトを私が持っているからそれを使いたくて家に来てもらったの。コナンくんも来たいって言うし、話したいこともあったから。…あ、それより零、今度パソコンみてもらえない?零が前にきた翌日くらいかな…?なんか突然データが消えちゃって、いまは動作変じゃないし買い換えたほうがいいのか悩んでて」

零と買い物悩むのも楽しいだろうから。



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