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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第51章 予約※裏


しばらく続いた虚しいだけの行為は、突然止まった。
強い力で抱きしめられて。
…零が、静かに息を整えた。

「………ごめん」
「平気」

このままでも良い?と零が聞いてきて…
顔が見たいんだけど、と思いながら…繋がるそこに、僅かに力が入って…締め付けた。

「…一つだけ、…謝って」

どれを、と零が小さく訊ねてくる。
…私が悪いから、そんなに謝ることないよなんて思いながら…

「………避妊薬、飲んでるの…誰とでもって…」
「…ごめん」
「…っ…零に…困ってほしく、ないだけなのに…」

分かってる、と強くまた抱きしめられて。

「思ってないから…分かってる、ごめん」
「……っ、…少しでもそれを考えたことがあるんでしょ…?」

他の男とスるために。

「でも…零の赤ちゃん…欲しいって言ったら…困るでしょ…?」
「……ごめん」
「っ…そこは、謝って欲しくないなぁ…っ」

わかってる。
私は、…言って欲しいんだ。
零に産んで欲しいって。
零に…
それが全てじゃないと分かってるのに。
それを求めてしまう私がいて。

「○○……もう、飲まなくて良い」
「……え?」
「そう、したいんだろ?」

強い力で抱きしめられて。

「責任はとる」
「……零、…嬉しくない」

こんな形で、言われても。

「…でも、もし零が考えてくれるなら…30過ぎたら色々キツいから……その時は、早くして欲しい」
「○○」

零がそっとお腹に触れてくる。
ナカにいる、零が…お腹越しに、伝わる。

「○○、…愛してる」
「………はい」

いつか、その日が来たら

「なぁ…明日、空いてるか?」
「ん…?」

空けとけって言ったのは零だから、空いてるに決まってる。

「滅茶苦茶に抱くつもりだったけど…やめとく」

零が、手を繋ぎそっと指を絡めて来て…

「大事に、したいから…○○は」

甘い甘い声で。

「っ…おい」
「ごめん…っ」

あまりにも甘い声で言うから…
締め付けてしまって。

「…今日、…もうシない、んだよね?」
「………どっちが良いんだよ、もう」
「痛いのと…無理矢理は、……やだ」
「…嘘つき」

少しだけ、零が腰を動かして…

「嘘じゃ、ぁん…ないっ…零に愛されてるって…わかんないと…っ、無理」


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