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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第50章 全部受け止めて※裏


イケたのは、偶然だった。
零の息が…首筋にかかって、声を堪えながら達した。
それが寝息だとわかると…残念なような安心したような、気持ちで迎えた。


体を起こして、濡れてるのが気持ち悪くてシャワーをまた浴びた。
トレーニングから帰ってきたら食べられるようにとキッチンに立つ。
…と言っても、零は昨夜準備済みのようで…

「○○…っ」

寝室から慌てたように零がでてきて…

「あ、おは…ンッ」

私の姿を見て、零がキスをする。
…おはようくらい、言おうよ。なんて、求めてくる零を受け入れながら…零の髪を撫でた。

「………抱きたい」
「抱かれたい」
「…ばーか」

シないのは、零の意思。
キスだけで足りないのに。
……零は、有耶無耶にしたくないんだろうけど…
イくようなキスも、してくれない。

「…零…トレーニング、行ける?」
「用意する」

肉体行為が全てじゃないのはもちろん分かってる。
…分かってるけれど、零に慣らされすぎた体は…キスだけだと足りなくて。
そんなこと…今の状況で言えなくて。
でも…抱いて欲しくて。

「…○○、お待たせ」
「あ、はい」

行きますか、と…手を繋がれて。
階段下りて軽くストレッチ。
走り出して、すこし速めのペースで。
何も考えたくない。
…違う。
今、何か考えようとすると欲求の方が優先されるから…頭を真っ白にしたい。
いつもよりメニュー数多めのトレーニング。
零から無理に合わせなくて良いと言われながらも…私はいつめよりペースを上げた。

「お疲れ」
「ん、…スッキリした」

さっきまで溜まってた欲求も、運動で流せた気がする。
零が自販機で買った飲み物をくれて、ベンチに座る。

「…戻って、くるって思って良いんだよな」

確かめるような零の問い。

「……その答え、一日保留にさせてほしい」
「また、…会いに行くのか」
「ごめん」

キスされて…

「……行くなよ」
「零…」

抱かれる気か?って…
小さな声で。

「抱かれないって約束する。終わったら連絡する…それに、零が空いていたら、今夜会いたい」

それならどうかなって。

「…そしたら、ちゃんと返事する」
「○○、…明日、スケジュール空けとけよ」
「?なんで明日?」
「今夜望み通り立たないくらい抱いてやる」

その言葉が、…また蜜口を濡らした。


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