【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第50章 全部受け止めて※裏
大好きな人の腕の中で眠る。
それは幸せなのに…
一晩中拷問のようで、一睡もできなかった。
零から聞こえる寝息に、何度もキスをした。
「…ん、…○○…?」
「零…ごめん……なさい」
何を謝るんですか、と…優しく抱きしめられて。
キスをされて。
「……今、何時ですか」
寝起き独特の掠れた声。
時計に視線を向けて…抱きついて答える。
「……四時」
「早起きすぎませんか」
小さく笑う声。
寝てないからなんて言えなくて。
「…トレーニング、行きますか」
「零と一緒なら…」
零といられる時間が長くなるなら、なんだって良い。
「それなら…○○の寝不足…解消しないとですね」
強く強く抱きしめられて。
零の心臓の音が、はっきりと聞こえる。
「………寝れないよ」
「抱かれないと、だめですか」
「…昨日寝すぎただけだよ」
また、嘘をついた。
「…○○……どうしますか」
「なにが?」
「………シますか?」
零が、…まだ、寝ぼけてる。
…だけど…
シたいのは、私だけじゃなかった。
それが…嬉しかった。
「零じゃないと、…嫌だって…信じなくても良い…」
零が、眠そうで。
その邪魔は、したくない。
……だって、零…ずっと働いてるじゃん。
「んっ…」
可愛い、と零が…優しく眠そうに笑って…
「零…寝ていいよ」
零の顔を見ながら…蜜口に指を挿入れて。
零が優しい寝顔で…愛おしくて。
抱かれたい。
挿入れたい。
でも…零が、シたくないのならそれが一番優先で。
なのに…我慢できない。
声を堪えながら、蜜口を激しく突いて。
自分の指では…もう、全部が足りない。
零の寝顔が愛おしい。
零の寝顔を見ながら…
自分を慰める様は、なんて…
愚かなんだろう。
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