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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第48章 ギスギスしたお茶会


殺害の動機は…
インフルエンザがうつったのは、息子さんだけじゃなくて高坂さんも。
そしてその頃妊娠していた彼女は…ノイローゼになり流産した。
そのインフルエンザは、伊東さんが息子の受験のライバルを減らすために…向かわせたことが原因だと後日わかり…犯行に至った。



零の赤ちゃん、と…今は僅かな可能性もないそれを少しだけ想像すると、苦しかった。
誰かの軽い気持ちで大切なものを…そんな形でなんて。……でも、殺された側にも子供がいて、…そんな当たり前なことが、苦しくなる。

「○○」

帰るぞ、と毛利先輩からの声かけで安室さんの姿を探してしまえば笑われて。

「…何が原因で別れたなんて聞く気はねーけど、…そんなに好きならもう一度くらいぶつかってみろ」
「…はいっ…!」

先輩に背中を押されて少しだけ、…嬉しくて。
人の恋愛には余裕あるのに、自分の奥さんにはそんなことができない先輩は、たまに可愛く思うこともある。

「○○、嬉しそうですね」
「あ、…えっと」
「毛利先生たち見送ったら、僕たちも帰りましょう」

…それは、零とやっと…話せる時間。
零に…何を伝えたら良いのか。
なんと言えば良いのか。
何なら伝えても問題ないとか。
それはまだ答えられないけど…

…今日の下着の色を気にする程度のことは、許して欲しかった。


「しかし見舞客を毒殺とは…正直呪われてますよ、この病院…前にも色々あったみたいだし」

病院をでて、高木さんが口を開く。
…本当、人当たり良いなぁと伊達さんを思い出しながら彼を見る。

「色々?」

零が私の隣を歩きながら高木さんに目を向ける。

「アナウンサーの水梨伶奈が入院してたって噂になったり…ケガ人が押し寄せてパニックになったり…爆発騒ぎもあったとか…」
「た、高木刑事!もう警視庁に帰んなきゃいけないんじゃない?」
「ヤバ!こんな所で油売ってる場合じゃなかった…」

コナンくんが高木さんの話を遮るように声をかけて。…コナンくんの様子からして、やっぱり話を続けてほしくないことなんだなぁと思って。


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