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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第48章 ギスギスしたお茶会


事情聴取でわかったこと。

4人が飲んでいたのはハーブティー。
ほかの3人が飲んでいたのは、茶色、青色、黄色、伊東さんが飲んでいたのは赤色。
全てが違う色。
高坂さんは青色のバタフライピー、亡くなった須東さんは赤色のハイビスカスティー、八芳さんは茶色のペパーミントティー、別府さんは黄色のカモミール。

入院している高坂さんは自分でお湯を入れたけど、みんなの前でやっていたため、その時に毒を入れるのは難しい。
カップについては、元々高坂さんだけは自分のものを使用し、それ以外の人は新しいのを取り出したということ。

そして、亡くなった伊東さんのことをそれぞれが恨んでいたということ。
八芳さんは須東さんの旦那は八芳さんの元カレであり、須東さんが略奪して結婚。
別府さんは須東さんに勧められて買った株が暴落して、借金まみれ。
高坂さんは須東さんの子供が同級生同士であり、須東さんの子供さんがインフルエンザにかかり、高坂さんの子供にうつってしまい、受験は失敗した…。
どれも、どこか…殺害理由には弱い気がして。
そんな理由で殺さない、そういう人だと分かってるから諦めていた、という言葉の方が…説得力があった。
…まぁ、殺害する理由に強いも弱いも…あってはいけないけれど。

お茶を飲み始めて部屋から出たのは別府さんと八芳さん。
それぞれトイレとお茶請けのお菓子。
単純に考えたら…この二人が薬を捨てた、と考えるのがわかりやすいんだよなぁ、なんて。

事情聴取を終えて、現場検証を行うまで…ひとまず待つことになった。
先輩やコナンくんと少し離れて…安室さんの隣に立ち外を眺める。

「安室さん…」
「はい?」
「……充電したいです」

触れなくて良いから、隣にいさせてほしいと言えば笑われて。

「頭使うの苦手」
「…嘘つきですね」

私ならできるって言ってくれる零がいるから…いつだってできるんだ。

「こういうのはゼロが得意だったじゃん」
「………○○が呼ぶのは、その名前じゃないですよね?」
「…私が一番好きな名前」
「そうですか」
「うん」

戻りますか、と言われて…頷いた。
零の名前を、呼びたい。


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