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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第48章 ギスギスしたお茶会


警察を呼んでいる間、なるべくその場を荒らさないように全員部屋から出て行かせた。
手慣れた様子の零と、コナンくんに、毛利先輩。

いつもお世話になっている目暮警部と高木さん。
…高木さんを個人認識しているのは、伊達さんのせいなんだけど。

懐かしい気持ちになるのは後にして。
零が私と目を合わせた後に頷いたから…それはつまり、この問題解決に参加しろっていう意味。
…早く終わらせたら、零と一緒にいれる。
人が死んだというのに…変に事件慣れしてしまっているようだった。

「しかし病院で毒殺とはな…」
「ドクターが駆けつけた時にはもう手遅れだったそうです」
「それで?亡くなったのは…」
「杯戸町在中の須東玲菜さん42歳…今日は高校時代の同級生である高坂樹理さんを見舞うために…同じく同級生の友人二人とこの病院に訪れたみたいです。この須東さんだけ友人二人より先に着いたようですが」
「死因は青酸系の毒物による窒息死だそうだが…なんで病院で紅茶なんかを」

割れたカップ。床に広がる紅茶の色は…赤色。
割れていないカップには、様々な色の紅茶が淹れてあった。
被害者は何杯か紅茶を飲んだ後に苦しんだ、ということから…高木さんは毒入りカプセルの存在を疑う。
…でもそうなると、犯行現場はここじゃなくなる。

「あれれ〜おっかしーよーー!」

コナンくんが携帯を手に、声をあげる。
…あー、いつものやつ、なんてぼんやり思って…安室さんが興味深くそれを聞いて。

割れたカップの口紅の跡から被害者の須東さんは左手で紅茶を飲んでいた。
だけど須東さんは写真では、右利き。
犯人は毒を入れた自分のカップと、被害者のカップをすり替えたのでは?と安室さんが推理をしてみせて。
だけど、須東さんの飲んでいたたものだけ、レモンが浮いていたため、そんなことはできないと…女性たちは言う。

目の前の出来事を、まるで資料にまとめるかのように…
どこか第三者として切り分けて、情報を受け入れた。



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