【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第43章 痕※裏
零が私の意図を組んで、荷物をまとめてくれた。
…初めて零の家に来たときは、零にたくさん抱いてもらった。
朝起きて零がいないことを不満だと…伝えて、以降…零は、夜一緒にいたら…なるべくいようとしてくれた。
愛されていたって、私が一番知っている。
「………鍵、置いてきます」
「ああ」
玄関から動けない私。
寝室に入っていく零。
嫌だ。
このまま、もう会えないのは…
立ち上がって寝室に入れば、零が…小さく笑った気がした。
抱き着いてキスをして、パソコンを閉じさせた。
膝に跨って服を脱いで…
貴方が好きだって、言いたくて。
零の口元に首筋をあてがい…求める。
傷になるくらい、噛みついて。
傷になるくらい…痕をつけてほしくて。
私のすべては、降谷零のもの。
もう一度だけそれを…私にください。
貴方の所有物でありたい私を……貴方のものでいさせてほしい。
「○○…」
可愛い、…そう、零が言った。
涙が止まらなくなる。
零に愛されていたい。
どうして零が私を抱いてくれているのか…私にはわからない。
乱暴で優しくはないけれど…強く強く求められていることがわかる行為。
挿入しながら首筋に噛みつかれ、わずかに血が垂れて…零がそれを強く吸った。
全てがおかしくなりそうな行為。
痕と傷。
それは、首筋だけじゃなくて…
痕が胸元へ、腕、腹部…
薄っすらではなく、強く赤い痕。
零が好き。
最後だから。
これが、最後だからと言い聞かせて…
好きの気持ちは口に出さず、涙が溢れて。
零がその涙を舐めて…口づけた。
永遠に離れたくない。
このままいっそ…零と溶けて一つになりたかった。
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