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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第43章 痕※裏


「…ちょっと…間違えただけです」

帰る場所を。

「そうやって騙してたんだろうな」
「…私はっ……貴方を、…裏切ったのは認めます、ただ…全部…悪意じゃない…」

貴方を傷つけたことも裏切ったことも間違いないけれど。

「信じなくていいから…貴方を好きだった私を…否定しないで」
「…っ…本当得意だよな」
「は…?」
「○○の得意分野、ヤらせてやるよ」

待って。
違うんだって。
引きずられるように零の家に入って、玄関に押し倒された。
キスをして、服を脱がされて…

「っ…いや、だっ…!」

怖かったんだ。
私は、それが零だと後からわかっても。
あの時、赤井秀一だと思っていた相手に犯されて。
カビ臭い部屋の匂いが…蘇る。
今となっては当たり前だけど

「…もう、新しい男がいるんだろ」

何を根拠に、と思ったけれど…根拠も何も、あの日電話越しに零は沖矢さんの声を聞いているんだ。

「俺とも…○○の言う“友人”になるか」

零の気持ちが、全く分からない。
濡れてる、といつの間にか足を広げられていて。
お酒のせい…正直、感度があがっているのはわかってる。
零だって…何度も抱いているから知ってるだろうけど。
…でも、それだけじゃないんだ。
零がどんなに乱暴でも、怖くても、蔑んでも。
零に触れられていることが、幸せだと思う馬鹿な体だから。

慣らさずに…零が挿入ってきた。
怖いのに。
貴方が好きだと言いたくなる。
もっと抱きしめて。
もっと欲しがって。
私を求めて。

世界で一番、貴方が好き。

ナカに吐き出された精液が…熱く、心地よくて…
どんな扱いをされても、零が好きで。
零に抱いてもらえることが幸せだと思ってしまう自分が情けなくて…泣けてきた。



行為が終わって、零は一人寝室に戻って服を着替えていて。
投げるように渡された私の服。
…捨ててなかったんだなってぼんやり思って。

「…私の荷物、持って帰りますね」
「そうしてくれ」

私が部屋に触れていいものなのか、悩んで…やめた。

「…零…って、まだ呼んでもいいですか」

それに対しては答えをくれなかったけれど。



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