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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第42章 裏切り


「やっぱり、今日泊まってもいいですか」
「…明日のご都合に差し支えなければ」
「明日は、さぼりです」

トレーニングを。
零に会うかもしれないそれには、行きたくない。
代わりに明日…ここから走って帰ろうと思う。

沖矢さんがお風呂に入っている間、することもなくお酒を飲みながら携帯を開いた。
風見さんからの着信だった。
一時間以上前。
…時間は遅いけれど、風見さんから着信があるのは珍しいためかけ直した。

『○苗字○さん、折り返し遅いです』
「失礼いたしました、何かありましたか?」
『それはこちらが伺いたいです…降谷さんから貴女へ自宅謹慎令がでてます。現在どちらにいらっしゃいますか』
「…は?…なんで」
『すぐに迎えに伺います、とにかく自宅にいてください』

零が、何を考えているのかわからなかった

「…零と話します」
『立て込んでますのでおそらく出られないと思われますが…』
「…では、伝えていてもらえますか。言いたいことがあるなら顔見て言えって」
『…○苗字○さん、いまどちらにいらっしゃいますか』
「言いたくありません」
『このようなくだらないことであの人の時間を割くのはやめていただきたい…』
「…っ、…」

その通りすぎて

『虚偽報告・機密資料の持ち出し』

零の声だった。

『…赤井秀一のこと、黙っていたな』
「……なにも、報告できるようなことは」
『セックスもしたのにか?』

なんで知ってるの。

『俺のID使用してあいつの資料も確認しただろう。探偵事務所での閲覧履歴を確認した…謹慎理由を他にもあげていくか?』

懲戒免職ものだって…わかってる。謹慎は、その処分までの時間稼ぎ。

「…○○さん?どうかされましたか」
『…男、…』
「っ…!」

慌てて電話を切った。
聞かれた。
零に、聞かれた。
バレた。
まだ何も話していないことが。
まだ、話すか悩んでいたことが。
どこまでバレた。
あの日の真相は、どこにも残していない。
それだけでも大丈夫だろうか。



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