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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第41章 貴方じゃないのに。※裏


…昨日からずっと零に愛されていたこの体には、無数に痕があって。
赤井さんは興味深くその痕を銃口で触れる。

「…服、着てもいいですか」

そろそろ寒い、と地下の冷えた空気。
無言で私を見下ろす彼は…何を考えていたのだろう。
その目はなぜか零に似ている気がして…

「…傷、痛そう」

顔の火傷に手を伸ばせば…床に突き倒され‥‥うつ伏せに押し倒された。
赤井秀一は、そんなことしない。
どうしてかそんな絶対的自信があったんだ。
…だから、目の前で服を脱ぐことも躊躇はなかった。
そう、赤井秀一なら。
冷蔵庫から取り出したペットボトルの水で脱いだ服を濡らされて。
この人が何をしたいのか考えてもわからなくて。

沖矢さんに聞いていた人と、…ヒロくんを救おうとした人と、印象が違いすぎていて。

「…っ…」

触れてくるこの人が、怖いと感じて。

いつも、遅いんだ。
零に助けてほしいと思う瞬間は…

「やっと、恐怖を感じたか」

遅い、と言われて。
濡れた服を口にいれられて…息が、苦しい。
鼻で呼吸をしながら…

違和感は、感じた。
…それは私が望んで見せたものだと。

どこかで慣れてしまっていたんだと思う。
零以外の人にヤられるということが。

私はすごく単純だから。
零だと思えば何でも堪えられる。なんでも…

そう思ってたのに。

「…抵抗、しないんだな」

してロクなことになった記憶がない。
快楽に溺れたほうが楽だから。
口が塞がれて、零がつけた痕に…赤井秀一が口づけた。

どうして
なんで

わからないけれど…
触れてきた熱が、触れてきた感触が



零に重なった。



挿入されて、繋がる熱も。
…どうして。
私の体は、零と他人の区別すらつかなくなったのだろうか。


零がいいのに。
零じゃないと嫌なのに。


どうして私は…
零とこの人を重ねて、感じようとしているのだろうか。


赤井秀一に確認したいことがあっただけだったのに。



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