【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第39章 会えない時間で溜まるモノ※裏
「で?○○は」
「さっき抱いて分かったと思いますが」
「さあ?名器だから」
「…それ、意味わかんない」
…零が気持ち良いならいいけど。
「…零以外に抱かれてないから安心して」
「…ああ」
それに、零以外とシたいとは思ってない。
沖矢さんは…あの時は、別だ。
…私が抱かれてもいいと思った唯一、零以外の人。
これから先抱かれることはないとは思うけど。
当然のようにキッチンに立つ零に抱き着いていて…
「私の家では私が料理するって話した」
「しましたね」
○○の食事管理は僕の特権ですから、と笑われて。
そんな特権誰も欲しがらないと思ってしまえば笑ってしまって。
甘い時間が続く。
零の美味しい料理を食べて…
テレビをつけて、零の膝に座り…なんでもない時間を過ごす。
…なんでもない時間は、私が幸せを一番感じてるからだって分かったのは…零が首筋にキスをしてきてから。
「零…?」
「…そろそろ、抱きたい」
囁く声に、頷いて。
「我慢、させてた?」
「…少し」
「もう…っ」
馬鹿だなぁ、と零に向き合って頬を両手で挟んでキスをする。
「……零がシたいときは、私もシたいんだよ」
「そうか…なら、いいよな」
クチュ、と音を立てて指が下着の間から入って…
「…っ…零の意地悪」
「なんで?」
「音…っ、きらいってしってる…」
「ほんとに?」
零が甘い。
甘い声で。
…さっきの行為は、獣のようだったのに。
今は…溺れそうなくらい甘い。
「…だ、って…」
「ん?」
甘い声に、自覚するほど濡れていて。
音が、大きくなって…
蜜口を出し入れする指は、…目を向ければ、すごく濡れていて。
「ぁっ…ン、んぁ…や、やだっ…イき」
イきそうだから緩めて欲しいと目で訴えれば…
「…悪い、…もっと見たい」
「やぁ…っ、零も気持ち良くなきゃ…」
「…愛してる」
答えになってない。
与えられる快楽に絶頂を迎えれば…零の目が…
……自惚れかもしれない。
それに、勘違いかもしれないけど。
零の目は、…宝物を慈しむような目で。
「愛してる」
唇を重ねて…
言葉にならないくらい、幸せを感じた。
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