【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第39章 会えない時間で溜まるモノ※裏
自宅について貪るようなキスをして…飢えた獣みたいだと、ぼんやりと思った。
ただただ求める行為は、幸せで。
零の汗が、頬に落ちて…見つめあって抱きしめあう。
どうして、離れることができたのかわからないほど愛おしくて。
挿入して繋がって、涙がでて。
ずっとこうしたかったと言えば零も頷いてくれて。
必要以上の言葉はなくて。
一度達しては、繰り返し二度目へと続けて。
二度目の行為が終わってやっと…少しだけ落ち着いて目をあわせて、笑いあった。
「ご飯…食べるか」
「…ん、お腹すいた」
…落ち着いたわけではないけれど。
まだ続く行為のためにも、食事を終わらせておきたかった。
シャツを適当に着て、零に抱きつく。
離れたくないのだと言えば、優しく頷かれた。
…こうして零と一緒にいるのは久しぶりすぎて。
寂しくなかったわけじゃないけど。
それでも、前ほど寂しかったわけでもない…でも、それでも好きな人に会えないこととは、別で。
……透さんとも、会えなかったから寂しかった。
「…零、…最近ポアロに来ないね」
「○○に会わないようにしてたからいない日と時間帯にはいたけど」
「………そういう徹底するとこ嫌い」
「会ったら先日のようなことになりかねないから」
…否定できない。
触れたかったしキスしたいし抱き合いたい。
「それに、ベルモットと行動しているなんて知ったら妬きそうだし」
「事後報告でも妬きますけどね」
仕方ないのはよくわかっている。
何か知らないけれど…零がベルモットさんの弱みを掴んでいることから、協力関係に落ち着いているのだとは風見さんから教えてもらっていたし。
「…だいたい、ベルモットにお前は気に入られてるから」
「私は好きじゃない」
「…だろうな」
零と…形式だけでもキスして肉体関係をもった人なんて大嫌いだ、と…小さな声で言えばそれこそ今更だと言われて。
「俺も○○と肉体関係もった奴なんて大嫌いだけどな」
…零のそれは、なんだか怖くて。
沖矢さんとはこれから先一生会わなくていいと思った。
「ベルモットさんと…」
「誰ともシてないから安心しろ」
キスも含めて、と優しい口調で言われたら信じるしかない。
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