【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第37章 もっと…※裏
「おはようございます!」
失礼します、職場に着いたら挨拶をして。
風見さんが先にいて。
「○苗字○さん、おはようございます」
降谷さんからの仕事です、と指されたのは…昨日の倍の資料だった。
「…………殺す気か」
「愛されてて良かったですね」
こんな軽口叩く人なんだな、と新たな一面を知るのは嬉しいけど…
「こんな愛いらない…」
「あっ、風見さん、○苗字○さん、おはようございます!」
「おはようございます!…あれ、○苗字○さん今日こっちに?ということは降谷さんも」
「れ……降谷さんは、夕方から」
まじか、と。
…こんなノリの人もいるんだなって。
「あ、俺、結城匡(ゆうきたすく)です」
「清水櫂(しみずかい)です」
清水さんと結城さん、と目の前の二人は……どこか、松田さんと萩原さんを思い出すなって思った。
「降谷さんの彼女って聞いてたけど」
…聞いてたんだ。
「思ったより可愛い系だった」
「それ思った、美人系かと思ってた」
「…………だいぶ失礼ですね」
すみません、と風見さんが謝れば二人は上司に謝らせてしまったことに焦っていて。
なんだか、笑ってしまった。
零が私に用意したのは、資料室のような区切られた部屋。
おかげで欲しいものが探しやすくて助かっている。
…そう思ったけど、私のやり方は零から教わったものだから、零がこもって仕事をするための部屋だと察した。
休憩時間に、零が用意してくれたお弁当を食べながら仕事を進めていればお茶と合わせてお邪魔します、と入ってきて。
「○苗字○さん、進捗どうです?」
「清水さん、…多分零……降谷さんが来る頃には今日渡されたものは終われそうです」
「…え、普段降谷さんのこと名前で呼んでるんすか」
「えっと………昔から、…そう呼べって言」
「○苗字○、清水、随分と余裕だな」
昼過ぎなのに。
零が部屋に入って何故か怒ってる。
「俺が来る頃には終わるって?」
「………終わってません」
「気になって休憩もらってきてみたら……電話も出ないし」
「鳴ってた?ごめん、気づかなかった」
清水さんが…冷や汗かいていて、笑顔が引きつってる。
「降谷さん、お疲れ様です」
「ご苦労様。…サボる時間があるようだな?」
「休憩時間です」
「あ、私も休憩時間です!」
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