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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第34章 貴方がいないと※裏


車が停まったのは、…見知らぬマンション。

「…ここ、どこ…?」
「言っただろ、…家に連れて行くって」

“安室”のだけど、と付け加えられたけど。
そんな細かいこと、どうでもよくて。

「目が腫れてる…部屋についたら冷やそうな」
「………その前に ……… 洗ってほしい」
「…洗うだけじゃ、ないけど」
「そのつもりで誘ってる…」

早く車から降りればいいのに、私たちはまた車の中で貪るようなキスをして…零の部屋に向かう。
階段を上って、部屋に入って抱きしめて。
寝室が和室になっていることに気づいて…ああ、零らしいなって思った。

生活感があって。
零が、ここに帰ってきて。
零がここにいるんだって思うと…嬉しくて。

部屋を見渡す私の手を引いて、浴室に入って零が蜜口に指を挿入れた。

シャワーに流されながらナカから愛液ではない…男のソレが、掻き出されて。
零の目が、怒りと嫉妬に…溢れてて。

「…れ、い…怒って…いいよ…っ…」

零の頬を撫でて…

「……っ…嫌だ」

低い声で。

「許せなくなる」

それで良い、と言いそうな口を塞がれて…

「今日は許すって…決めたんだ」
「…私ね…零には、…本音をぶつけられたい」

貴方の繕う場所じゃなくて。

「罵声でも良い…怒声でも、…良い」

嫌悪でも。

「零の本音を聞かせて」

うるさい、と口を手で抑えられて。
指を口の中に入れられて…
喉奥に指を突かれたら、吐きそうになって…
なのに、零はそれに構わず…蜜口へ挿入した。

零の本音は…どこで消化される?
零は…

「れ、い…っ、げほ、零…!」

零の名前を何度も何度も呼びたくて。
零は無言でただ、腰を動かして。
私に顔を見せないようにしてるのに…鏡に映る零の顔が

「零…っ!!!!」
「うるさい」

…最終手段、だった。

「とお、るさん…!!!!」

許される限りの声を。
零が、喉奥に突き立てる指に、反して。
…透、と呼ぶと…指が緩んで…口の中から、抜かれた。

「透さん…っ、…痛いの、嫌です」
「……痛かったですか?」

零が、優しく…触れてきて。

「…透さんの気持ちが…見えないのは、痛いです…」

貴方が、貴方でいることが辛いなら。

「……そうですね」
「…落ち着いて、もらえましたか…?」

私は、それを全て受け入れよう。



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