【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第33章 “道具”※裏
ベッドが汚れたから交換して、と頼めと言われて頼んだのは私。
部屋に用意されたバスローブでホテルマンを迎え入れたら…その人にキスされた。
…それが零だって、すぐに気づいた。
「…待っ…」
「静かに」
髪はウィッグだろうか。眼鏡をかけた黒髪。
…あぁ、黒髪も似合うなぁなんてこんな時なのに思う。
扉の向こうに相手たちはいて。
「………連れて帰っても良いか」
「諦め悪いね……駄目」
シーツを取り替えに参りました、と。
零を部屋に案内すれば、篭った匂いや…散らかった様子でナニをしていたか分かる。
零は黙ってベッドを整え、私は男の陰茎を隣で舐めた。
「ボーイの君も、ヤってみる?」
……零と目があって。
「いや、です…っ…これ以上は無理…っ」
「はは、そんなに泣くなよ…興奮するだろ?」
お前もシろ、と男たちが私と零を向き合わせて。
困ります、と零が恥ずかし気に顔を逸らすのは…興奮するじゃんか。
…零はずるい。
監視カメラに零が映ってないか。
零が映らないように…
感じすぎるから駄目だって。
零には私は、…私の体は、嘘をつかない。
零に跨って腰を振れば、零は戸惑って犯されているボーイを演じる。
その姿を笑ってみられてるのに…
こんな時ですら、零と繋がれる方が…幸せすぎて。
「イ、く…っ、ぁっ…イっちゃ…あああああ!!!!」
さきほどから中途半端に高められたせいもあって。
零自身を咥えながら…潮を噴いていた。
ぐちゃぐちゃに汚れるシーツ。
「…また、シーツ交換をしなければですね」
可愛い、と…私にだけ聞こえる声で囁くから…
「ほら、お兄さんは仕事に戻るんだから…次は君も仕事をしないと」
「お兄さん、シーツ交換はまた時間あけてで大丈夫だから」
畏まりました、と零が立ち上がりながら慌てて服装を整え出て行く。
……殺意が隠しきれてないなぁ、とぼんやり感じて。
「朝まで楽しもうね」
お兄さんたち君のこと気に入っちゃった、と。
…零に抱かれたから…この人たちの悪趣味に、もう少しだけ付き合ってあげようなんて。
ぼんやり思った。
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