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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第31章 傍に


零がタオルをしっかり巻きつけてきて。
服を一切脱がずに、ネクタイを肩にかけ腕まくりをして私にシャワーをかけた。

「………ここまでしてとは言ってない」
「うるせぇ」

照れてる。
…零が、照れてる。
肩が揺れて…笑いが出てきた。
そうだ。
…昔も同じようなことがあって、そう言われたんだ。
わがままを言ったら、喧嘩して。
…でも、それ以上のことで応えてくれた。

「髪洗って」

何突然復活してんだって零が驚いて。

「…しーらないっ」

抱きついてキスをした。
零のシャツが濡れて…肌に張り付く。

「…いい加減にしろ」

濡れた零に…睨まれて。
押し倒される。
…浴室広いところにしてよかった、なんて全く関係ないことを思って。

「…こんなんじゃ、髪洗えないよ」
「洗わせる気なかっただろ」

キスをして、タオルがゆっくり取られて…
零が抱きしめてくる。

「………どうしたの…?」
「…俺は、…俺の好きにして良いか」

それは…きっと私が嫌だと言っても、無意味で。

「……俺が、最善だと思う道を選ぶ」
「零……その道に、私はいる?」
「当然だろ」

それなら…
それ以上何もない。
でも、もしそれが叶わないことがあったら…
零を信じてないわけじゃない。

「それを信じて……今週末、会うのやめてくれって言ったら…どうする」
「会うよ」

即答した私に、笑うしかない零がいて。

「…優しくするから抱きたい…」
「………うん」

零のネクタイを外そうと手を伸ばして…

「零…わがままで、ごめんなさい」
「………全部終わったら…○○を俺のものにするから」

終わったら?
…その言葉は、なぜかとても力強くて。

「…零、…もう、零のものだよ」

零はその言葉に優しく笑ってくれて…張り付いたシャツの胸元にそっと触れて。
ピク、と反応した零が愛おしくて…
零の乳首に…シャツ越しに吸い付いた。

「っ…おい…っ」

欲情したのは、私の方だった。
私が欲情したことに目を合わせて気づけば…零は小さく笑って。

「…優しくする」

…膣内に指を入れて、一瞬止まったから。
私がさっき抱かれてるって零はきっと気づいたと思う。
それでも、いつもより優しく…

必ず、終わらせるからと……
零が優しく笑った。


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