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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第23章 傍にいたい※裏


「………○苗字○、落ち着け」
「…はい」
「風見、今回初任務の○苗字○に盗聴器含め夜に待機ができなかったのはこちらの不備でもある。○苗字○が餌になり、実際にこうして捕まえられた。…待機が万全なら、問題は起こらなかったはずだ」
「それは…」
「○苗字○、…反省点は?」
「……あの場から、立ち去ったのは間違った判断でした。それから…油断をしていたのは確かです」

沖矢さんといて、お酒を飲んで。
…それが、楽しかった。

「…次は、ないからな」

零が下した結論。

「風見、俺たちのほうにも非があるのは確かだ。…いつでも万全でいられるわけでもないが、○苗字○が今回危険な目に遭ったのは」
「…しかし」
「風見が納得いかないのも仕方ない。…取り乱した俺のことも含めているんだろうからな」
「…降谷さんの取り乱す原因となるものは、残念ながら身近に置くべきではないと私は判断します」

それはその通りで。
分かっているけれど。

「彼女と少し、話をさせていただけませんでしょうか」

零が悩んで私の顔を見て…

「風見さんは、大丈夫だよ」

今の私を、例え風見さんだとしても…二人きりにしてパニックになることを零は心配していて。

「この部屋なら、大丈夫」
「…そうだな」

零が頷いて抱きしめてから…5分だけだと告げて出て行った。

「…降谷さん、貴女のことになると過保護だなと思いますよ」
「それは私も少し思ってます」

…恋人としての零は特に。
降谷さんのときは、我慢しているようだから。

「貴女が来てから降谷さんの顔色もよくなりましたし徹夜されることも減ってます。…正直、感謝してます」
「……どんな不摂生な生活…」
「“組織のスパイ”“安室透”“降谷零”…彼が演じているのは、私たちの上司だけではありません。…貴女に会ってから、雰囲気が少し柔らかくなったと職場で話題に上がることがあります」
「私の、話するんだ…」
「…降谷さんに、貴女が必要だと思ってます」
「……驚き、ました」

その言葉に、意表を突かれて。
どうしたらこの人を言いこめ…納得してもらうことができるか、と考えていた脳内が止まって。


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