【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第22章 与えられる優しさ※裏
見慣れた景色。
毛利探偵事務所の下に…零がいるポアロがあって。
車から出ようとする私を、運転席から口付けて押さえられた。
キスで舌が絡まって指で何度もイかされた。
中和剤、と飲まされた何か。
「…きっと貴女は、この状態で抱かれると自分を許せないのでしょうね」
今回だけです、とその人は言って。
膣内に動く指は、何度も何度も絶頂を迎える。
「間も無く彼がきます…それまで、我慢しててください」
柔らかい何かが唇に当たって…優しい声音。
公園のベンチに寝かされ、立ち去る気配と入れ違うように物音が近づいて。
「○○…っ!!」
大好きな人の声だけは、分かる。
零だ、と思えば…
体の重たさに意識を手放した。
…ここはどこだろう。
見たことのない部屋。
1Rの決して広くはない空間。
「……零…?」
通話中なのか、パソコンを見ながら何か揉めているような口調で。
何を話してるのかは頭に入ってこない。
「…れい…っ」
「○○…!!…風見、また掛け直す」
私を目に写して駆け寄ってくる。
「…自分が誰かわかるか?」
「…○苗字○○○。ちゃんと、わかります…それより、…あの店は?」
「○○の連絡のおかげであの後取り押さえることができた」
「…よかった…」
報告をしなければ
(キスしたい)
心配かけないように笑わないと
(抱かれたい)
「…零…ごめ……」
抱かれたい。
「…薬、まだ抜けてないな」
そうだ。
私は…
「…○○、…少しきついけど、我慢しろ」
零の言ってることがわからなくて。
ベッドの柵に手足を縛られていることに気づいたのは、零が蜜口を吸い上げてから。
声にならない声をあげ、何度目かの…絶頂を迎えた。
「○○の血液検査…出るまで待ってくれ」
「……零…なか」
「…打たれた薬の種類……」
「……多分、大丈夫だよ…」
コナンくんと沖矢さんは、どこに行ったのか。
記憶にあるのは、二人が店の中に来たところまで。
「零…、…キス、してくれませんか」
「言われなくても」
零の唇が重なって、抱きつきたいのに縛られた手足は離してくれなくて。
舌先が私の反応を伺うように入ってきて…絡む。
それだけで、背中が仰け反り達してしまっていた。
頭が真っ白になる。
もっと欲しい。
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