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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第20章 厄介な人



先輩と話して、探偵事務所の勤務を週5から3にしてもらった。
…ただし、何かあったときは出勤を増やすと付け加えながら。

「今日の弁当、なんかいつもと違うな?」
「分かります?愛妻弁当です」
「惚気か」

お昼時には零が作ってくれたお弁当を事務所で食べて。
先輩は幸せそうで良かったと笑う。
…何かと心配ばかりかけてたんだと改めて反省して。

いつも通りの時間に、勤務を終えた。早く風見さんの所に行かないと、と荷物をまとめていたときに。

「○○姉ちゃんまだいるっ!?」

走ってきたのはコナンくんだった。

「良かった、○○姉ちゃんまだいた…」
「えっと…どうかした?」
「テニスの時から、…会えてなかったから」

…テニスの時。
それを言われるまで正直忘れていた。

「あー…、なるほど」
「なるほどじゃなくて…」

毛利先輩がいる手前、深く話すわけにも行かなくて。

「大丈夫だよ、仲直りしたから」
「でも○○姉ちゃん、あの時…すごく、怯えてそうだったから」
「ごめんね、コナンくん。その話今はちょっと…今日は少しだけ急いでて…連絡いれるね」
「○○姉ちゃん!」

ほんっとごめんね、と頭を撫でてお疲れ様でしたと走って事務所を出て行った。
誰かにつけられていてそれを守ろうとしてくれたのはコナンくんで。
私が透さん…組織のバーボンに命を狙われる、または危険に晒される可能性を心配していて。
早めに誤解を解かないといけないと分かっていたけれど。

「すみません、お待たせしました…っ」
「遅かったですね、何かトラブルでも?」
「あー……大したことじゃないので、零…降谷さんに後で報告まとめます」
「そうですか。後ろの紙袋、降谷さんがサイズご存知でしたので一式用意していただきました」

後ろ、と言われて後部座席に乗り込めば足元に紙袋。
中を覗けば用意されたのは明らかに露出の多い服に、シリコンブラにTバック。

「セクハラで訴えたら今なら勝てる気がします」
「揉み消しますからご安心ください」

零が用意した、というなら…少なくとも零の好みではないわけではない、のかなと。

「カーテン取り付けてますから締めてさっさと着替えてください」
「…了解です」

窓のカーテンをしめ、運転席と後部座席にカーテンで仕切った。


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