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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第17章 これから※微裏



「…○○、ここからは○○に断る権利がある」

あくまで相談だと、零は前置きして。

「僕の“協力者”にならないか」

それは…零が初めて、私に関わってもいい、と言ってくれた。

「公安には話を通してる、…それに、その方が守りやすい」
「……守られたいわけじゃないけど」

零が、私の肌に触れるその手は…いつもと違ってイヤらしさを含むものじゃなくて。

「零のそばにいたい」
「…よかった、そう言ってもらえて」

抱きしめる手に力が入って…零を振り向くように見ればキスをした。
舌先が絡んで…

「○○、…他に知りたいことは?」
「……なんだろ、…協力者って、何したら良いの…?」
「それは…明日、部下も呼んで話すよ。…だから」

下着の上から胸の突起を摘まれて…不意打ちに声が溢れた。
零を軽く睨もうとすれば押し倒されて…優しく胸を揉まれる。

「…んっ…零、…」
「抱き足りない」

真面目な話が一転して…甘く…ヤらしい顔になる零に、体が期待で濡れたのがわかる。

「…ああ、忘れてた」

○○の警察手帳、とどこから出したのか。
手に置かれて。

「断られたらコレどうするか考え直す必要があった」
「……は?」
「可愛い顔」

肩を揺らしてる零に、そうじゃないと言って。
なんで私のコレがある。
…いや、一年ほど前に返却したものとは…更新されていて。

「○○の退職経歴は削除した…そして、○○は…」

俺の部下になった、と。
意味がわからなくて。
そんなことしていいのか、そんなことがどうしてできるのか。

「…まぁ、普通に調べたら退職した情報しか閲覧できないように管理されてる。…ここから先、進んだら○○に断る権利は無くなる。だから断るなら今だけだ…」
「…もう、何が何だかなんですけど…」
「その辺の詳しいことは、…明日風見を交えて話そう」

嫌じゃなかった。
…それだけは、確かで。
これはまた明日、と机の上に置かれた手帳。

交わした零とのキスは、今までで一番…
優しくて甘かった。




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