第3章 Loving you is Killing me. 前編
肩に置いた手に力を込めたまま、バニーが言った。
「僕は貴方を他人だなんて、思えない」
「……そ、そっか、ありがとな」
そう言って腕を振りほどこうとした。
なんか、バニーちゃん……怖いんですけど!?
「冗談なんかじゃ、ないんです」
「わかってるよ!だから、ありがとうって、言ってるだろ!?」
「違う!」
「もーぅ!なんだよ、バニーちゃん。おじさん、ワケわかんないよ」
ハハッと惚けて、もう一度その手から逃れようとしたその時
バニーの顔が近付いてきた。
あ、まつ毛なげー……なんて、一瞬バカな事を考えたその時
チュッ
……ドスン
俺はビックリしすぎて、後ろに仰け反り、そのまま尻もちをついちまった。
思わず腕で口を押さえる。
「なッ、なッ……」
言葉にならない。
するとバニーが倒れた俺に跨がって、床に両手をついてまた俺を囲んだ。
「僕の気持ち伝えていいですか?」
「え?いや、何!?バニーちゃん冗談だよねッ!?」
「僕、こんな冗談嫌いです」
そう言うと、今度はさっきよりも濃厚なキスをしてきたんだ……