第3章 Loving you is Killing me. 前編
「んッ……、ん……ちょ、……と、待っ……」
バニーが俺の口の中に舌を必死で入れてくるので、まともに話すこともできない……
そしてもう一度、深く
舌が入り込んで来る!?
バニーが俺の顔をがっちりホールドしてるから、どうにも逃げられないっ!!!
ダメだ……
なんか、頭が朦朧としてきて……
雰囲気に流されそうになった時、テーブルに置いてあったトラとウサギの折紙が目に入った……
緑のトラと
赤いウサギ……
ハッとした俺は思わず!
ガリッ!!!
「ツっ……」
俺とバニーは、こんな関係になっちゃいけない。
頭が一気に現実に戻った俺は、
バニーの舌を少し強く噛んだ……
バニーは少し身体を起こすと、俺の目を見ながら
指で軽く口元を拭う……
あ……血が!?
「悪ィ!そんな、強く噛むつもりなんて……」
するとバニーの目が妖しく光った……
「虎徹さん……貴方……僕に……
火をつけましたね」
「なっ!!!」
ガッと腕を捕まれた!
床に縫い止められるように、押さえ付けてくる。
すでにマウントポジションをとっていたバニー。力も正直、俺より上だ……
ヤバい……
俺の本能がそう感じとった。
バニーが噛み付くようなキスを俺に仕掛けてくる。
そんなバニーからは、血の味がする……
俺は脚をもがいて、何とか逃れようとするけれど、バニーの長い脚がそれを赦してくれない。
もう、逃げられない…………!!!
俺の低い呻き声が、リビングにこだまする……
これが俺達の
狂った夜の始りだった……
to be continued...
この続きは久遠さまの
『君とならキスだけで【TIGER&BUNNY】』
「第4章 Loving you is Killing me.」後編
でお楽しみ下さい。
ドキドキハラハラな展開が待っています。