第3章 Loving you is Killing me. 前編
『虎徹さん、僕です』
「おォーどーした」
『昼間のお詫びに、今から一緒に飲みませんか?いつもの店で。皆さんも待ってますよ』
……こんな女々しい俺、
皆に会える訳がない。
「あー悪ィな、今からもう寝るとこなんだわ」
『そうですか……』
「んじゃな」
『いえ、それなら今すぐ、ドアを開けて下さい』
「は?何言ってんの、お前」
すると、俺の家のドアから
ドンドン
と力強く叩く音が聞こえた。
『早く開けてくれないと、ドア壊しちゃいますよ?』
「だから、お前何言って……」
ドン!ドン!ドン!!!
『僕、こう言った冗談は言わないので』
ドンッッ!!!
より一層大きな音が響いた!
「だァーーッ!こらッ!人んちのドア壊すなッ!開けるから!」
『よかった。早く開けて下さい』
俺は急いでカギを外し、ドアを開けた。
すると何か思い詰めたような顔のバニーが立っていた。
「なんだ、お前……その顔」
「貴方のせいだ……」
「は?」