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君とならキスだけじゃ【TIGER&BUNNY】

第20章 kiss the glasses 前編


「さん!僕のファンを、止めたんですかっ!?」

「えっ!?ええっ!?」

「もしかして、ワイルドタイガーに乗り換えたんですかっ!?」

「な、何、言ってんのバニーちゃんっ?」


虎徹さんとさんが、二人揃って僕の顔を見てくる。


いや、さんはワイルドタイガーのファンなんかじゃなくて、もしかして

もっとステディな……


僕の頭の中をグルグルと色々な考えが巡る……



グルグルと


グルグルと……



ぐるぐる……











「あ、起きた」


「…………」


「わかります?バーナビーさん」


「…………」



「突然、寝ちゃったんですよ?」




「え…………みんなは……?」

僕はまだぼんやりする頭で、聞いてみた。


「斎藤さんは先に帰っちゃいました。タイガーさんは今、電話がかかってきて、席を外してます」


「そうですか……」

「日本酒、飲み慣れなかったからですかね?」

「そうみたいです……」

「ふふ……」


僕の顔を上から見下ろすさん。

僕はもしかして、と思って目線を少し下に向けた。


……膝枕


じゃなかった。zabutonとか言うクッションの上に頭が乗っていた。


でもさんが、僕の頬を撫でる。
冷たい手で。


「大丈夫ですか?」

「……」

僕は、その冷たい手を握った。

「あ、ごめんなさい……」

「違う……」

僕は、さんの手を強く握った。






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