• テキストサイズ

君とならキスだけじゃ【TIGER&BUNNY】

第1章 キスだけじゃ、我慢できない


「何、お尻触られてるんですか?」

「いやっ、あれは不可抗力だろ?」

「避けて下さい」

「はぁ~?あいつのは挨拶みたいなもんだろぉ?」

「……挨拶に、あんな反応しないで下さい」

「……お前」


思わずバニーにヘッドロックをかけ、抱き寄せた。

「痛いですよっ」

なんて言いながら、俺から離れない。

そう。こいつは、なかなか可愛いヤツなんだ。
俺にとって。

どこもかしこも……


「怒んなよぉ、なッ?」

「もう、いいです……」



ピッ、ピピピピ……



そう言うとバニーは素早く、俺のマシンのスイッチを押し、一番速いスピードにしやがった!

「おわッ!お前ッ!!!」


バタバタと走り、後ろに転がって倒れる俺を見て


「ほらトレーニング、足りてませんよ」


「くーーーッ」


大事な腰が使いもんにならねぇじゃねぇか!


そんな事、思っても声に出せるわけがなく、思わず涙目で睨んだ。


涼しい顔で、適度な速さで走るバニーの後ろ姿を見つめる。


くそッ。


今夜こそ、あいつを……



あ……そうだった……


大事な事、伝えてなかったな。
頭をポリと掻いて、黙って横に並んで俺も走り出した。





/ 429ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp