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君とならキスだけじゃ【TIGER&BUNNY】

第20章 kiss the glasses 前編


チュッ、チュッ、チュッ、チュッ……



ん……?




なんだ……?




「ふふ……おはよう……ばーにゃび……」


チュッ、チュッ、チュッ、チュッ、



あぁ……そうか、あのまま僕も眠ってしまったんだな……



「おはようございます、さん」




「………………」



僕は座り直して、さんの方を見た。



「ぎゃああああああーーーーーー!!!!」




「!!!ちょ、ちょっと!!!さんっ!落ち着いてっ!!!」



バンっ!!!



びっくりし過ぎたさんが、ソファを顔から落ちたっ!!!

「大丈夫ですかっ!?」

「しゃ、写真が……ほ、ホンモノにっ……!!!」


顔を打って鼻を赤くしたさんが、僕の方を見た。


「さん、寝ボケてるんですか?ここ、ロッカールームですよ?」


「……え?あれ?……え……あっ!!!」

さんは合点がいったのか、そのまま這って近くのテーブルに置いてあったメガネを手に取った……


「な、な、なんでっ!!!ここにっ!!!」

焦って質問をしてくるさんに

「あぁ……さん、ダメですよ、こんなところで眠ってしまったら。ここ……

男性用のロッカールームですよ?」




「…………うそ?」


「本当です。じゃないと、僕が変質者になってしまいます」


「わ、わ、わ、わ、私!!!へ、へ、へ、変質者じゃ……」

あわあわとするさんが可笑しくて可愛くて、でも、ちょっとからかい過ぎたかな?


「斎藤さんの説明が聞こえなかったんでしょう。見つけたのが僕で良かったですね」


ニコッと微笑んでみせた。


するとさんは……









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