第20章 kiss the glasses 前編
「え……」
僕の目の前には、びっくりした顔で見上げてくるメガネをかけた少女がいる。
「おはよー、ちゃん!ごめんなー、このおじちゃん、怖くないからなー」
「……」
返事のないちゃんと呼ばれた女の子。
口元に手をあてて、小さく震えている?
……僕が怖がらせてしまったのか?
はぁ~……これは、僕のせいなのか?なんだか腑に落ちないけど、、、
僕はその少女の目線に合わせて、少し屈んで
「怖がらせてしまいましたか?ごめんなさい……えっと……ちゃん?」
頭をポンと軽く撫でた。
すると、そのちゃんは……
一瞬で沸騰しそうなほど、顔を真っ赤にして……
後ろに倒れそうになった!?
「うわ!バニー!?何したんだよっ!!!」
虎徹さんが、パッとちゃんの背中に手を回した!
い、今のも僕のせいなのかっ!?
すると横から斎藤さんがやってきて
「スマナイ、カノジョ オマエノ ダイファン ナンダ」
「え……?」