第19章 Just LOVE 前編
「バニーって、ほんっと残念なハンサムだよなぁ~」
「どうして僕が残念なハンサムなんですか?」
「だって、俺なんかとイチャつかないでさーもっと……」
するとバニーは、俺が言い終わらないうちに
「違いますよ、虎徹さん。僕は世界で一番幸せなハンサムですよ?
こんなに素敵で可愛い恋人がいるんですから」
いや、ハンサムは否定しないのね、バニーちゃん。
でも
「可愛いのは、バニーだろ?」
「何を言ってるんですか?貴方ですよ?」
「だっ!お前だろっ、何言ってんだよっ!!!」
『………………』
無言で見つめ合ってると
「今から貴方の可愛いところ、証明してみせますよ」
「はぁ~?そんなの、俺だって証明してやるよっ!」
『………………』
また無言……
無理ッ!
ぷっ……と、俺が先に噴き出した。
アハハハハっ!!!
ほんと二人して何言ってんだ!二人の大きな笑い声が響く。
そしてまた、指をしっかりと絡め直すと、俺達は今度はゆっくりと甘いキスをしてから
バスルームに足をむけた。
そして洗面所で服をササッと脱ぐ。
じゃねーと、バニーのヤツ、ねちっこく脱がそうとしてくるからさ……
なんか、恥ずかしいんだよなっ!
ま、あんま傷も見られたくないんだけどよ……