第19章 Just LOVE 前編
バニーの家に入るとすぐに、手と口を洗う。
そして次にすることは……
「虎徹さん……」
バニーはいつも、顔を少し傾けて俺の顔に近付いて
キスをする。
バニーのヤツ、すぐに舌を入れてくるから、つい俺もその気になっちまいそうになる。
けどっ!!!
「あーもうっ!後でだ!後でっ!先に飯にしようぜっ!!!」
ムリヤリ、バニーをひっぺがす!
「もう少しだけ、貴方を味わいたかったのに……」
少し拗ねた口調のバニーだけど、もう、これも恒例だ……
「だっ!お前はっ!恥ずかしいことばっか、言うなよっ!!!」
ここで流されると、そのままベッドに直行になって、腹減ってるのに、そのままダラダラしてたら、
事件が起こって呼び出される!なんってのが、何度もあったんだ。
その度に俺達は、空腹とダルさでヘトヘトになっていたから、
食える時に、先にちゃんと飯は食おうって決めたんだ。
だからさ二人でサッと夕飯の準備をする。
ま、炊いて冷凍していた飯を解凍してチャーハンにして、後は買ってきたスープとデリを用意するぐれーなんだけど。
これ、いつも二人でやるんだ。
男二人で台所に立つのも、どーかな、とは思うんだけど……
なんでだろ?
あ、そっか!俺……
少しでもバニーの傍にいたいんだ……