第2章 キスだけじゃ、止められない
現場に着くと、キースさんことスカイハイさんは先に到着していて、既に犯人の一人を確保していた。
その後は、ブルーローズもやってきて、あっさり犯人を確保。
今回は犯人が四人だって言っていたから、あと二人……
あ、あっちにカメラが向いている!
見切れに行かないとっ!
あーバーナビーさんと、タイガーさんっ!
見切れるのに丁度いいっ!
急いで近付いたら、あれ?
なんか、またあの二人……ケンカしてる?
「右だっ、つったろ!?」
「何言ってるんですか!?いい加減、僕の足を引っ張るのは止めて下さい!」
「はァ~?足なんて、引っ張ってないですよォ~!」
タイガーさんが手をブラブラさせて、まるで小学生みたいなケンカをしている……
これ、カメラに映らないな……
少し周りを見回すと
あっ!!!犯人っ!?
僕は急いで犯人の足元に手裏剣を投げつけ、足止めをすると、そのまま犯人確保に向かう!
そして、なんと!!!
今季、初の
犯人を確保したのだ!!!
『オォーッと、折紙サイクロン!今日は見切れだけで終わらなかった!今季初の200ポイント!ゲットだーーー!!!』
気分のいい実況の声が、僕の耳にも届いた!
そしてもう一人の犯人は……
「うしっ!!!」
ロックバイソンさんの声が、響いていた。