第2章 キスだけじゃ、止められない
「市内で銀行強盗だ、行こう!折紙くん」
「あっ!はい!あの……今日は、すいませんでした!」
「ジョンが迷惑をかけてしまったね!申し訳ない!すまないが、私達はこれで!」
「いえ……気をつけて……
折紙さん……」
そう。確かにそう言った。彼女、気付いたみたい。僕が折紙サイクロンだって……
あの流れで、キースさんが折紙くん、なんって言ったら気付くよね……
でも、そんなことどうだっていい。
今は現場に急がないと!!!
中継車が来るまでにっ!!!
それにしても……
可愛らしい人だったな……
ほんと日本人形みたいで……
キースさん……
顔を赤くしてたな……