• テキストサイズ

君とならキスだけじゃ【TIGER&BUNNY】

第18章 Tintarella di luna 前編


「私も同じ人間ですよ」
そう言って紅茶を飲んだ……


…………



どうしたことだろう。


不思議とさっきよりも甘く感じる……

いや、この甘みは……旨み……


まさか、この男といるせいで……?


いや、そんなことは……

もう一口、飲んでみる……



「なんか、今日のコーヒーいつもより旨いなー!おっちゃん豆変えたー?」


「何、言ってんだよ!いつもと同じ豆だよっ!」

「ふーーーん……」




………………



まさかこの男も、私と同じように感じているのか?

また一口、口に含んでみた。


やはり……いつもより、旨味を感じる……



「ユーリーさん!」

「え?」

「あの、こんな機会めったにないんで、よかったらこの後、一緒に飯でも……」




BEEP!BEEP!BEEP!BEEP!


「あっ!やべっ!ちょっと、すんませんっ!」

そう言ってパッと店の外へ行き、アニエス女史と連絡を取っているようだ。



/ 429ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp