第16章 if...
「タイガーさんっ!!!お久しぶりです!!!」
「急にすまねーな!折紙っ!イヤ、校長かあっ?」
「そんなっ!折紙でいいに決まってますよ!
あぁ、ジュニア君……大きくなって……バーナビーさんに良く似ていますね!」
折紙が手を差し出した。
「あっ!ダメだっ!」
折紙とジュニア、二人はしっかりと握手している……
ジュニアのコピー能力で、折紙の擬態をコピーしちまった……
「大丈夫!おとうさん」
「えっ!?」
「折紙校長。バーナビー・ブルックスJr.です。よろしくお願いします」
「あぁ!その顔……本当によく似ている……」
折紙のヤツ、涙ぐんでるし……
ま、気持ちはわかるよ。
それより、
「おい、ジュニア!大丈夫ってどーゆーことだよ」
「……自分が欲しいと思った能力しかコピーしないように制御できるようになりました」
「はぁっ!?」
「あ、でも、ハンドレッドパワーの制御はまだ少し難しくて……」
「えっと……僕、必要あります?」
折紙がこっそりと俺に聞いてきた。
「え、え、っと……あんじゃねーかな?」
今、それを聞かされて俺も少し戸惑っていた。
「はい!もちろんです!お願いしたい事があります!」
どうやら、ジュニアの目的は他にあったみたいだった。