第16章 if...
ジュニアは、バニーが死んでからも勉強にスポーツに頑張っていた。
学年はスキップしまくってさ……良く勉強の出来た楓の長男といつの間に同級生になっていたんだ。
俺の定年も目前って時によ、とうとうジュニアも……
能力に目覚めた。
すげーんだ、これも。
ダブルの能力を持っていた。
1つは、楓と同じ能力、相手のNEXT能力をコピーしちまうヤツだ。
そして2つ目は、これは俺達の血だろう。ハンドレッドパワーだったんだけどよ……
俺達みたいに5分じゃなかった。
回復するのに5分。発動が1時間。そう、俺達の逆だったんだ。
あと……これはNEXT能力じゃなかったみてーなんだけどよ……
第六感って言うのかな……ソレが異常に強いんだ。
きっとこれは、あの日……
そう、バニーが死んだあの日にはもう……
生まれつきの能力なんだろう。
とにかく、ジュニアは何をやらせても凄かったんだ。
しかし
コピーもだけどよ、ハンドレッドパワーの制御!!!
これがやっぱ最初は大変でよ。
おまけにジュニアのヤツ、発動時間がなげーし。
どうしたもんかと、折紙に相談したんだ。
あっ!そうそう!
折紙のヤツ、引退したと思ったら、ちゃっかりヒーローアカデミーの校長なんかに就任してんだぜ?
ま、あいつは周りを良く見て、気のつくヤツだったからピッタリの仕事なんだけどよ。
とにかく会わせてみたんだ。