第15章 How to A B C & ...!? 前編 A&B
何だか足元が覚束無い僕の腰を、虎徹さんがきつく抱いている。
このフロアーには2部屋しかない。だけどここは公共の場。
僕達はフカフカのカーペットの上を歩き、急いでカードキーを差し込んだ。
僕の腰を抱えた虎徹さんがドアを開けてくれる。
そしてゆっくりとドアが閉まった瞬間!!!
僕の視界が
フワッと浮いた!
「えっ!?」
「俺だって出来んだぜ?」
虎徹さんが僕のこと
お姫様抱っこしている!?
は、恥ずかしい!!!これってこんなに恥ずかしいモノだったんだ……
「ほら、首に手ぇ回せよ」
僕は言われるがまま、虎徹さんの首に手をかけた。
恥ずかしくてギュッと抱きつく僕を、虎徹さんが抱え直した。
「しっかし、この部屋広いなぁ~ベッドルームはどこだ?」
ええっ!い、いきなりべ、ベッドルームに直行ですか、虎徹さん!!!
「あ、あっちかな~」
僕を抱えながら軽い足取りでベッドルームまで、連れて行ってくれる。
そして、僕をベッドに優し……
えっ!?
ポンッと
放り投げたっ!?