第14章 君となら視線だけで
ホントはもう少し二人でいたかったけど、ハンサムがリビングに戻ってきた。
「さっき言ってた問題、解けましたか?」
「えっ?」
「あっ!虎徹さんジャマしてたんでしょ!?」
「ばっか、チゲーよ!コイツ寝てたんだぜー」
「寝てないわよっ!!!」
……でも、聞いてなかったなー。
「そういえば、昨夜も遅くに事件がありましたしね。大丈夫ですか?」
ハンサムが優しく声をかけてくる。
「うん。大丈夫。さっきチャーハン食べたから、眠くなったのかなぁ……」
なんて言ってみる。精一杯の照れ隠しなんだけど……
「あっ!こら人のせいにすんな!」
「でも、炭水化物ばかりでしたからね」
あ……しまった。また、虎徹さんとハンサム二人がぎゃあぎゃあと
イチャつき出した。
この二人、気付いてるのかな。
正直、私と一緒にいるよりもハンサムとくっついてる時間の方が長い……
あっ!顔が近いっっっつ!
な、な、な……!
なんでハンサムっ!
虎徹さんの肩に手を置いて
私のこと横目で見てきてっ!!!
余裕のハンサムビームぶちかましてくるのっ!?