第13章 君へと続く夢 side BUNNY
そして……
僕のヒーローデビュー。
そう、その日
僕の手の中に
“運命”が
落ちてきたんだ!
「うわぁ~あ~~~!!!!」
僕はしっかりと受け止める。
決して離さない。
決して落とさない。
そう僕の腕の中には、
ワイルドタイガーが落ちてきた。
彼が僕の
“運命”
顔を押さえていた手、その指の隙間から
「あれ?」
と声を出し、顔から手を離した彼が聞く
「誰だお前?」
「無理はいけませんよ」
僕は少し笑って答える。
まさか僕の腕の中に“ヒーロー”が落ちてくるなんて、予想もしてなかったんですけどね。
そして、色々あった。
ウロボロスに
マーベリック……
ヒーロー全員、いや、僕の周りの人達皆に助けられ乗り越えた。
その中でもやっぱり、彼は特別。
そう。本当に彼は、僕の
“運命”
だったんだ。