第13章 君へと続く夢 side BUNNY
その日の夢はそこで目が覚めた。
なんだか、不思議な感覚だった。
あの女性は誰だったんだろう……
久しぶりに見た両親の夢。
僕がヒーローになることを、もっと喜んでくれると思っていたのに……
でも、歯を磨いて顔を洗う頃には
夢で見たことは、もうキレイに忘れていた。
そしてその日から、毎晩のように4人で会う夢を見た。
内容は起きてすぐに忘れてしまう。
だけど4人で会っていることは、なんとなく覚えている。
そして、だんだんその女性と、仲良くなっていくことも。
その感覚だけは、とてもハッキリしていたんだ。
起きて次に眠るまでの間は、忙しかった。
秘密裏に進めていたヒーローになる為の準備は、想像を越える忙しさで
見た夢の事を思い出す暇なんて、なかったんだ。
その忙しい日々の中、ついに司法局からヒーローになる認可が出た!
明日から僕はヒーローになれる!!!
この喜びをサマンサおばさんに報告して、その後はマーベリックさんと食事に行った。
そして、一番楽しみにしていた夜が来た。
僕は両親に報告したかったんだ!