第1章 キスだけじゃ、我慢できない
楓を見送った俺達は、そのまま出社した。
雑務をこなし、次のヒーローイベント(げー)の打合せをしていた時に、楓からメッセージが届いた。
そこには、朝、3人で撮った写真にコメントもついていた。
『大好きな二人のお父さんと。
この写真、リビングに飾っておくようにね!』
「何、ニヤニヤしてるんですか?」
「あーこれ、さっきの……」
そう言った時、バニーのスマホにも着信の音が鳴った。
「あ、楓ちゃんからです……」
画面を開くと同じ写真に、同じメッセージ……
ん?最後が違う。
『お父さんのこと、よろしくお願いします。今度、おばあちゃんに、お父さんの好物聞いておくから、作ってあげてね!』
思わず二人で顔を合わせて、笑いあった。
「楓ちゃんには、敵いませんね」
「あぁ。いい子だろ?俺に似て」
「……僕に、じゃないですか?」
「はぁ~?なんで!?」
「僕も楓ちゃんのお父さんですから」
……
っ、このバカ……
この場で抱き締めたくなるようなこと、言うんじゃねぇよ!!!
思わず顔を赤くして、後ろを向いてしまう。
するとバニーのやつ、俺の耳元で
「今夜は早く帰りましょうね」
……
あーーーー
俺、今夜、眠れんのかなーーー
でも、ま、お互い我慢してたんだしな。うん。
今夜ぐらいはいっか。
なぁ、バニーちゃん。
このお話の続きは、久遠さまの
『君とならキスだけで【TIGER&BUNNY】』
第2章でお楽しみ下さい❤
濃厚な二人の愛が待っています❤
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